コールドドラフト現象

 

足元が寒い、ということでは、キッチンでもよくあると思います。キッチンで水仕事をしていると足元が寒いという状態のことです。実はこれも窓などから冷気が侵入するのが原因なのです。

 

基本的に暖かい空気は上へいきます、冷たい空気は下へ、これによって足元が冷えてしまうのです。暖房して空気を暖めても、それが窓辺で冷やされると足元の方にいってしまいます。これはコールドドラフト現象と呼ばれており、足元が冷える代表的な原因となっています。

 

その対策としては、窓の断熱性を高めると共に、冷気の侵入をできるだけ防ぐことが求められます。また、上下の温度差からも不快になります。室温が結果的に高い部屋であっても、室内上下の温度差があると、それは快適には感じられないことが多いのです。理想的なのは部屋上下の温度差は3℃以内ということで、その状態なら90%以上の人が快適だと感じるそうです。

 

快適性のアップのためにはこうしたコールドドラフトの原因となる窓の断熱性に加えて、壁、床についても断熱リフォームを行うことが有効です。ちなみにここでの説明は、「築38年、1階居室、(6地域)」の測定値を基本にした試算結果であり、一定条件での試算結果ですから、外気温や各住宅によって多少異なる結果になります。

 

いずれにしても、寒さ対策だからといってあまりに暖房を強くし過ぎるのも良くありません。室温や湿度が過度に高いと、集中力を欠いてしまう原因となります。効率を高めるには、部屋の温度、湿度は適度に調節することが重要です。